肖像権とは
他人が写り込んでいる写真もしくは映像を、写り込んでいる人に対して無断で公表したり利用することができないように主張できる考えです。
つまり、自分が撮った写真や映像に自分以外の被写体が写ってしまった場合、ブログやコンテストなどで世間に公表することは肖像権を損害する可能性があるということです。
肖像権についての詳細な概要や経緯などはWikipediaを参照してみてください。
肖像権侵害に該当する可能性がある写真や動画
肖像権が侵害されるケースとしては、人物が特定される場合が多く「顔がはっきり認識できる」「被写体がはっきり認識できる」といった場合は、肖像権の侵害にあたる可能性があります。
写真や映像を見て「自分が写っている!」と思われてしまうようなものは公開しない、もしくは加工などにてわからないように工夫する必要があります。
よくニコちゃんマークなどにより、イラストで顔を隠していたりするのは肖像権侵害にならないように対策をしているのです。
ただ、顔が写っていないからと言っても被写体で特定できてしまったり、鏡やガラスの反射により人物が特定できてしまうと肖像権の侵害に該当する可能性がありますので、公開する際の写真や映像はよく確認する必要があります。
肖像権とは異なりますが、ニコちゃんマークなどのイラストは自分が作成したもの以外であれば、ダウンロード元の使用上の注意事項などに気をつけないと著作権侵害に該当する可能性があります。
肖像権の侵害については、詳細な法律関連の情報として以下のページが参考になります。
肖像権についてのTwitterでの発言
富士フイルムの肖像権問題。アマチュア写真展も無法地帯だと思う。何年か前にショッピングモールの一角で地元の風景コンテストがあって、張り出されていた写真の中に私がいた。桜の下で祖父の車いすを押す姿は画になったんだろうな。つけられていた題名は「最後の思い出」。
— 小さな博物館の学芸員 (@mu_curator) 2020年2月6日
勝手に人のじいさん殺すな
この方の一連の発言にもありますが、捉え方や考え方は各個人で異なります。撮られた方は良いと思っていても、撮られた側の許可も得ず、勝手に公共の場所で公開されてしまうことは、大抵の場合は不愉快な思いをすることになるでしょう。
公共の場所(インターネットやコンテストなど)に公開する際には肖像権について、正しい知識にて対応することが重要になります。
自分がそのような立場になった時を想像するとよくわかると思います。とても不快な思いをすることになるでしょう。
対策については、最後にお伝えするとして主な関連する事例を見ていきたいと思います。
もし、あなたが今回の件や関連する事例に該当するような行為をやってしまっていたら、まず対策を行い、今後は注意して行動するようにしていただけると願っています。
ちなみに、上記のようなTwitterでの引用はTwitterが提供しているインターフェースを使用しているため、発言者のプロフィールなどに「転載禁止」などが記載されていなければ問題にはならないでしょう。
Twitterの引用についてはこちらが参考になります。
肖像権に関連する事例
肖像権侵害の事例はいくつかありますが、印象が強いのはこちらではないでしょうか。
この事例で、「インターネットは怖いもの」という考えが出てきたくらい印象が深いです。
肖像権侵害にならないための対策
ブログやコンテストにて公開する場合には、被写体を隠すことが一番の対策と思います。加工にて被写体を消してしまったり、別のイラストなどで隠すことによって対応しましょう。
また、これらの知識を学ぶことも重要だと思います。スナップ写真をメインで撮られている方は、どうしても人物などの被写体が写ってしまいますので、以下の本などを参考にすると良いでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
公開する際には、全世界の方から見られてしまうという意識をきちんと持って正しい知識にて対応することで、より撮影や現像が楽しいものになると思います。